2016年5月21日土曜日

校歌を考える(その1)   H28.5.21    

~創立五十五周年記念誌より~

第一節

緑かわらぬ 玉前の森 
潮は映える 九十九里
 これは、学校の所在する一宮町の歴史を語る
 玉前神社とこの地方の清純雄大な自然を代表する九十九里、
 黒潮寄せる太平洋を唱って、
 この処が学校設立の場所に適しきことを現した。

山河明るく 気は高し 
仰ぎ見る 自治の学舎
 よき自然と歴史に包まれたこの地の、自然は明るく美しく、
 人心は清く気高い品位を持っている。
 明治の後期において、
 一宮城主であった加納久宜公によって、全国にさきがけ、
 模範的な自治体として、その名を高しめたのは、
 この一宮であった。
 この快適な環境に生まれたこの学校がモットーとする
 ところのことを現した。
 自治の基本精神は申すまでもなく、
 かの大哲カントが
  「汝の意志の格率が、常に同時に、
   一般立法の原理原則たる得る如くに行動せよ」
 と教えた原理に基づくのである。

希望に燃えて 集う我等
 この学舎を目指して、来り学ぶ者の胸に溢るる心境を
 「希望」をもって「集う」と表現して、第一節の結句とした。