Good morning everyone.
Today, I would like to talk in English for the first one minute.
The reason is I do want everyone to know the importance of English,
and I want you to use English as much as possible.
Well, I will retire at the end of this month.
I’m really happy to work here at Ichinomiya Commercial High School for the last place.
Surrounded by wonderful students and teachers,
it was fun and fulfilling for two years.
The biggest concern is that I’m sorry , I can’t see your graduation.
But you are wonderful students,
so I‘m sure that you will be able to live a fulfilling high school life.
Leaving Ichinomiya Commercial High School brings me sadness but I take many memories with me that I will never forget.
Thank you, for your generousity and support.
今日は2つ、話をします。
1つ目
恥ずかしながら私個人の話をしたいと思います。
夢を持ち続けようという話です。
高校卒業前に、帰りのホームルームで毎日1人ずつ3分間スピーチをしました。
いま、皆さんも毎日コミュニケーション能力を育成する取組としてやっていますね。
それと同じです。
クラスメートは40人いましたが、覚えている人は2人しかいません。
他の人たちのことは、みんな忘れてしまいました。
なぜ2人を覚えていたのか。
それは、自分の将来の夢を具体的に語っていたからです。
私も夢は持っていましたが、まだあやふやで確かなものではありませんでした。
だから、自信たっぷりに言う彼らの発言に興味を持ち、心に留めていたのです。
その後、彼らの夢に負けないようにと、自分も頑張っていたことを思い出します。
1人は、ギター専門学校へ行ってギタリストになるといっていました。
もう1人は、映像関係の専門学校へ行って、将来はテレビ制作に係わる仕事がしたい。
何年か後には、テレビのエンドクレジットで自分の名前が出ているかもしれません。
なんてことを言っていました。
ギタリスト志望者は専門学校中に、何らかの事情でやめてしまいました。
映像関係志望者も、一般企業に就職しました。
ひそかに応援していたので、とても残念であり寂しく思いました。
夢や目標を達成することの難しさを知ると同時に、勝手な思い込みですが裏切られたような気もしました。
このことで、学んだことは夢を諦めてはいけないということです。
志を高く持ち、こつこつ努力をしなければだめだな、ということです。
さらに、情報を集めなければだめだと思いました。
情報を集めるのも、結局は「人脈」です。
誰とでも親しくなれ、とは言いませんが、出会った人とはできるだけ付き合いが続くように努力しなければならないと思います。
卒業式の時に話した「袖振り合うも他生の縁」ですね。
私たちの仕事は、生徒に夢を与える仕事です。
「教育は夢を語ること」といわれています。
先生方は、皆さんに夢を語っていると思いますので、生徒の皆さんもそれを聞き
自分の夢を持ち、その達成のための目標を立て、こつこつ努力することをしてください。
2つ目
読書の大切さと習慣化について話します。
最強の中学生棋士(もう卒業しましたね)、藤井聡太六段ですが
初めて見た時から、分かりやすく話をする中学生離れの語彙力にびっくりしました。
中学生離れというより、大人でもあれほどうまく話せないと思います。
彼の語彙力は、豊富な読書量によって培われたとのことです。
新聞は隅から隅まで目を通すと聞きました。
明治大学教授の「齋藤孝」さんを知っていますか。
教育学者で、テレビにもよく出ていますが、著書に「○○力」というものが多いです。
彼は、「ほんの1分でもプレゼンを聞けば、その人が持っている語彙や言葉の密度が手に取るように把握できる」といっています。
まさに「言葉は身の文」というところでしょうか。
平成30年2月26日発表の全国大学生協連の年次調査で「1日の読書時間がゼロ」の人が53.1%になったと報じていました。
読書が減った理由は、スマホの利用といいたいところだがそうではなさそうです。
(アルバイトや就職活動での多忙さや経済的な厳しさもあるが・・・)
子どもの頃の読書習慣のなさ、が原因のようです。
一番の理由は、親が読んでいないと子も読まなくなる、ということも言われています。
今まで育った環境が影響するのだそうです。
本校は、「朝読」の時間があり、なんとか読書習慣をつける最後の機会を提供しています。
デカルトはこう言っています。
「良き書物を読むことは、過去の最も優れた人たちと会話を交わすようなものである」と。
読書の楽しさを少しでも知って、習慣にして欲しいと願っています。
読書は「知的好奇心」をくすぐるものです。
読みたい本がなければ、人に推薦してもらうのもいいでしょう。
創造性や語彙力、さらに知識量を高めるためにも、読書の習慣をつけて欲しい。
習慣は人格をつくり、人格は運命をつくります。
習慣の大切さを理解してください。
最後に一言
高校生のうちは、耳と心を柔軟にして
いろいろな人の言葉を聞いてほしいと思います。
先生方は、色々な場面で皆さんに語り掛けていることと思います。
その中から、人生のヒントを見つけてください。