第一節
緑かわらぬ 玉前の森
潮は映える 九十九里
これは、学校の所在する一宮町の歴史を語る
玉前神社とこの地方の清純雄大な自然を代表する九十九里、
黒潮寄せる太平洋を唱って、
この処が学校設立の場所に適しきことを現した。
山河明るく 気は高し
仰ぎ見る 自治の学舎
よき自然と歴史に包まれたこの地の、自然は明るく美しく、
人心は清く気高い品位を持っている。
明治の後期において、
一宮城主であった加納久宜公によって、全国にさきがけ、
模範的な自治体として、その名を高しめたのは、
この一宮であった。
この快適な環境に生まれたこの学校がモットーとする
ところのことを現した。
自治の基本精神は申すまでもなく、
かの大哲カントが
「汝の意志の格率が、常に同時に、
一般立法の原理原則たる得る如くに行動せよ」
と教えた原理に基づくのである。
希望に燃えて 集う我等
この学舎を目指して、来り学ぶ者の胸に溢るる心境を
「希望」をもって「集う」と表現して、第一節の結句とした。