成田西陵高校の正面玄関に黒く焼いたベンチがあります。
さらに、左へ曲がったところにも置いてあります。
何だろうと思っていましたが、これにはちゃんとした歴史がありました。
下総松崎駅から成田西陵高校を訪れると、最後に坂(この坂は半端ない!)があります。
その坂の左側に植わっていた杉だというのです。
(ベンチの歴史)
成田西陵桜保存会の皆さんが、2003年2月に桜の木の手入れをしたときに、
すぐ脇の11本の杉の幹が腐っていて、倒れそうだと気がつきました。
そこで、
すぐに3月末から4月上旬にかけて伐採することになったそうです。
伐採した杉は、木材としては利用することができなかったので、環境建設科の「課題研究」(科目)の授業で「里山の利用保全と地域交流」を選択した生徒が、ベンチにしたとのこと。
腐った部分を削り取り、ガスバーナーで焼いて丈夫なベンチに生まれ変わりました。
ベンチは、他に近隣の中学校や印西市の花の丘公園にも配布したとのことです。
歴史は調べてみるものですね。