平成29年度 第1学期始業式
●おはようございます。平成29年度が始まりました。
新しい年度の始まりに、しっかりと目標を立て、それに向かって努力してください。
目標は大切です。いくつかの目標を立ててください。
・成功したいと思ったら、目標と強い意志が必要。
・これは「志」でもある。志の大きさで将来が決まる。
・以前話したが吉田松陰曰く「志を立てて、以って万事の源と為す」。
(意味)志を立てることから、すべては始まる
〇本年度、本校として特に目指すもの(目標)は・・・
①すすんで挨拶をする ②コミュニケーション能力を高める ③授業改善
●今日の話は、1挨拶(コミュニケーション能力) 2学ぶ意欲を持ち続ける
1 挨拶(コミュニケーション能力)
挨拶は、禅宗で問答を交わして相手の悟りの深さを試すことを「一挨一拶」というが、その言葉に由来するとのこと。
「挨」は、押し開く、互いに心を開いて近づく、
「拶」は、迫る、擦り寄るといった意味。
○なぜ挨拶するのか?
・相手のためにする、敬意のあらわれ。
・相手の存在を認め、相手にそれとわかるように伝達するため。
・私はあたがなそこに存在していることに気付いている。
・あなたをかけがえのない存在だと思っている。
・私はそのあなたを大切にしたい。
・このような思考プロセスをコミュニケーション様式として具現化したもの。
・挨拶は相手の人格への認識と尊重の意思を一瞬で表明することができる。
・他者を尊重し、尊敬された他者が嬉しく思ってその気持ちを返してくれる。
・るると自分も気持ち良くなる。
※これを日々の営みの中で実践し、実感することが大切です。
2 学ぶ気持ちを持ち続ける
「少年老い易く 学成り難し」といわれています。
※人は若いうちから時間を惜しんで学問に励むべきだという戒め。
・何故学ぶのか。何のために学ぶのか。学ぶとは何なのか?
・また、何のために高校へ来ているのか?
・人は、一生学び続けなければならない動物です。知的好奇心の塊だからです。
・学び、新たな発見は、幸福・達成感にもつながります。
・高校3年間なんてあっという間に過ぎてしまいます。
・今のうちに、コツコツと地道に学ぶ習慣をつけておきましょう。
○2016年 ノーベル生理学・医学賞受賞
大隅良典氏、東京工業大学栄誉教授(当時71歳)
細胞のオートファジー(自食作用)の解明
・「研究がどう役立つかは気にしない。生物学的に大事なことをやるだけだ」
・「人がやらないことを、じっくり研究したいと思っていた」
・大隅さんは、自分のことを「へそまがり」と評する
・座右の銘を聞くと「ない」。だが、若手の研究者には、
・「自分のやっていることを面白いと思うことが重要だ」と助言する。
・「小さいことでも世界で初めてという『わくわく』が科学の醍醐味だ」
○宮下奈都さんの小説「羊と鋼の森」から
・ピアノの調律師にあこがれた外村は専門学校で学び、感銘を受けたピアノの調律師がいる楽器店で働き始めた。先輩たちのアドバイスを受けながら、調律師としての自分を探し求め、成長していく話。
(p125:主人公外村)
「僕には才能がない。そう言ってしまうのは、いっそう楽だった。
でも、調律師に必要なのは、才能じゃない。
そう思うことで自分を励ましてきた。
才能という言葉で紛らわせてはいけない。
あきらめる口実に使うわけにはいかない。
経験や、努力や、知恵、機転、根気、そして情熱。
才能が足りないなら、そういうもので置き換えよう。
もしも、いくつか、どうしても置き換えられないものがあると気づいたら、
そのときにあきらめればいいではないか。
怖いけれど、自分の才能のなさを認めるのは、きっととても怖いけれど。」
(柳のことば)
「才能っていうのはさ、ものすごく好きだっていう気持ちなんじゃないか。
どんなことがあっても、そこから離れられない執念とか、闘志とか、
そういうものと似ている何か。俺はそう思うことにしてるよ」