2017年12月22日金曜日

2学期終業式あいさつ H29.12.22

○おはようございます。
 この1年はいかがでしたか。できたこと、できなかったこと色々あったことでしょう。
 年末ですので、自己評価をして改善を加えて、来年の目標としてください。
 各自がPDCAサイクルを実践してください。

○平成29年(酉年)は、色々ある年のようです。
 「一鶏鳴けば 万鶏歌う」
 といわれるように、実際いろいろなことがありました。
 今年は、企業の不祥事などがクローズアップされた年でしたね。
 東芝不祥事、東洋ゴム、神戸製鋼、日産、東レ、タカタ、JR西日本新幹線などなど。
 また、最近はリニア中央新幹線の工事を巡る談合で、
 大林組、鹿島建設、清水建設、大成建設などが関係しているという報道があります。
 現代企業は社会的責任(CSR)を果たさなければならないと言われていますが、
 日本の企業はどうなってしまったのでしょう。
  ※(Corporate Social Responsibility)
   企業は、利益を追求するだけでなく、社会へ与える影響に責任を持ち、
   消費者、投資家、社会全体など、あらゆるステークホルダー(利害関係者)
   からの要求に対して、適切な意思決定をしなければならないということ。
 
○この世の中は自分一人ではありません。
 人を頼ったり人から頼られたりします。
 人から何らかの影響を受けたり与えたりしています。
 だからこそ、私たちは人や社会に対しても、それなりに責任があります。
 教員としての責任、生徒の皆さんは生徒としての責任もあるのではないでしょうか。

○さて、本校が昨年度から 教育目標にしているものに
  ①挨拶を積極的に行う
  ②コミュニケーション能力を高める 
 があります。
 帰りのホームルームや授業で、自分の意見を言う経験を積んでいると思います。
 
 コミュニケーション能力とは、便利な言葉で各自が自由に使っていますが、
 これがコミュニケーション能力だというものは見えてきません。
 本校では、
  ①人前で自分の意見を言える 
  ②人の話を正確に聞くことができる 
  ③場の空気をよみ自分の言動を考えられる
 ととらえています。

○日本経済団体連合会 労働政策本部の方から
 高校生に求められる能力は何かと聞いたところ、
 やなりコミュニケーション能力だとのことでした。
 さらに、主体的(積極性)、チャレンジ精神を持った人とのこと。
 自分の考えや行動を ①言語化する ②理由と意欲 ③受け答えできるか
 だそうです。
 それには、まず「自分の考え」がなければダメだということです。

○スティーブジョブズ氏や大隈重信氏も、最初はスピーチが苦手でした。
 だから、練習を何度もしたそうです。
 何事も何度も・・・
 そして、人の心を動かすスピーチができるようになってきたのです。
 練習や経験は大切だということですね。
  ※大隈重信
   政治家・教育者。第8代・17代内閣総理大臣
   早稲田大学(1902年改称)の前身、東京専門学校を1882年に創立した

○あいさつはコミュニケーションの入口
       良い印象を与えるように 元気に 品よく
 コミュニケーション能力は必要能力
       黙っている時代は終わった 自己アピール スマートに
       言うべき時に言うのではなく、機を制して言う
 生徒の皆さん、
 勉強とともにコミュニケーション能力を高める訓練と経験を積んでください。

○デール・カーネギー氏曰く
 次の6つの心得を守れば、礼儀正しさの習慣を身に付けることができる
 1 相手の話には 熱心に耳を傾ける
 2 相手の話には 口を挟まない
 3 初対面の人の名前はすぐに覚えて、できるだけ使う
 4 もし相手の言い分が間違っていても、
     そっけなくやり込めるのは良くない
 5 自分の方が偉いといった態度を見せない
 6 自分の考えが間違っていれば、素直にあやまる

最後になりましたが、
有意義な冬休みを過ごし1月9日には元気に登校してください。